kino

評価:★★★★☆

さすが数々のヒットCMを手掛けているだけあって、短い時間でパッと見せるのがウマイ。

「オセロ」なんて正味5分くらいしかないのに、押さえるとこは押さえてる。

ルーマニアという国を選んだのもこの人の才能だと思うし、そこが醸し出す雰囲気というか、ビジュアル面にも凄い才能を感じる。

だからと言って芸術視するのではなくそこをサラッとした「日常を微妙にねじった」様なコメディに仕立て上げる事によって凄く自然に見せている。

前述した「ビジュアルバムの匂い」ですが、松本人志のビデオがちょっと陰湿な、ダークな”裏”だとすると、この映画は暖かい感じのする”表”のビジュアルバムと言ったとこでしょう。

この映画はコメディとしていますが、実際は全くの新ジャンル。

あえて言うのなら本作品は映画寄り、「ビジュアルバム」は笑い寄りの新ジャンルと言えるでしょう。

どちらもビジュアルに凝っているし、新しい物を求めるというベクトルは同じ方向を向いてると思います。

このレベルの物というのは需要の問題からも映画やビデオと言った媒体を利用するしかないんだろうけど、そろそろテレビで流しても良いレベルだと思います。


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