KILL BILL vol.2

評価:★★★★☆

”タランティーノらしさ”を”らしくない”最大級のハチャメチャ度で突き抜けた前作から一転、動から静へと転じてブライドの復讐劇が綴られます。

今回は無駄話も復活。

そういう面で、前作よりも退屈と感じてしまう人もいると思うのですが、どちらかというと本作の方がタランティーノらしいのかなと思います。

また前回ではインパクトで押し切ったキャラクターが多かった分、今回登場する面々はしっかりとキャラが確立し、ブライドの葛藤や心理描写にも重点が置かれています。

哀愁漂うバド、非道の限りを尽くすエル、そして圧倒的恐怖の中にどこか切ないビル。

と、言っても相変わらずの暴れシーンもあります。

全体が静かなだけに物凄い爆発力。

生き埋め・毒蛇・女喧嘩・・・。

もう怖い怖い。

前回では謎が多かったビルについていろいろと語られるのも見所の一つ。

ビルとブライドの愛の真実。

強き者同士の深い絆、愛あるが故の悲しい定め。

ん?待てよ・・・これってケンシロウとラオウじゃないか!

そうだ北斗の拳だよ。

カンフーの達人パイ・メイから授かる必殺技「五点掌爆心拳」-体の五点を突き、5歩歩くと内から心臓を破壊する究極の北斗神・・・じゃなかった、白蓮教の技。

さに「お前はもう死んでいる!」状態。

ラストのビルvsブライドに至っては「まさしくお前も強敵(トモ)だった」と叫びたくなる事必至!

全体的にきれいにまとまりすぎてる感じもありますが、一つの作品として見た場合、前半と後半が程良くブレンドされてバランス良い映画になってる気がします。


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