のど自慢

評価：★★★☆☆

久々に見る”これぞ日本映画”。

気を抜いて見ていたら、すっかり見入ってしまいました。

基本的にはコメディーなんですが、それがもうベタベタ。

バリカンを持ちながらテレビを見て号泣する散髪屋の親父＋不安げな客＝？もうお分かりでしょ。

全編にこのようなギャグ満載で４０代後半のおばさまのハートをガッチリつかみます。

若者にはちょっと厳しいか？

ベタ好きなら問題ないですが、真剣に見ると危険です。

気を抜いて周りの雰囲気に飲まれながら見ると、なかなか心地いいですよ。

また注目すべきは、脇役ながら主役を食う勢いの竹中直人。

この人の登場シーンは完全な一人舞台。

普通のドラマの中で一人、コントをしています。

ストーリーの流れもテンポよく進むのですが、もう少し各人物の掘り下げが欲しいところ。

それならもう少し「のど自慢」に出場するまでの苦労を描いた方がよかったかも。

「若い人にも見て欲しい」と言われてますが、全体を見てやはり対象年齢は高いと思います。

テレビドラマとして見れば、凄く質の高いモノなんだけど、あえて劇場で見るものではなさそう。

鑑賞後はカラオケに行きたくなること間違いなし。

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