プライベート・ライアン
評価:★★★★★
久々に映画を見て衝撃を受けました。
特筆すべきは上にも書いた戦闘場面。
なぜこんなに衝撃的なのか?
一つ目は時間の流れを”ありのまま”再現している事。
上陸してから敵の88㎜バルカン砲を破壊するまでの一連の動きが、無駄なく30分間かけて描写されている。
例えば弾を込めるところから撃つまでの時間は流れ続け、実にリアル。
撃つだけの動作じゃないんです。
二つ目は、目を背けたい現実のリアルな描写。
戦地は弾が飛び交い、それに当たれば肉が飛び血が吹きだすのは当たり前。
地雷を踏めば足が吹っ飛び、腕がもげ、内臓が飛び出す。
降参した無防備な敵兵を撃ち殺すこともあるし、兵士とはいえ母の名を呼び死を怖がりもする。
そういう”恐ろしさ”の描写が緻密であるということ。
戦闘シーンは全部で3回ほど出てくるんですが、全てこのような描き方をされているので非常に重く、リアリティーあふれる(と言っても戦争を知ってるわけではありませんが)場面ができあがり、この作品を深めて いる大きな要素だと思います。
ストーリー的には納得いかない部分が多々あります。
ドイツ軍の兵士だってたくさん犠牲になってるわけだし、他にも家族は犠牲になってる。
でも、「凄い」としか言いようがないでしょう。2時間50分(宣伝・予告も入れると3時間を越えてしまう)は確かに長い。
正直疲れます。
しかし、それを伴うほどの利点もあるので気合を入れてどうぞ。
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