BROTHER

評価:★★★☆☆

まずはじめの正直な感想は「普通」。

昔から新宿の一部の映画館やVシネマで作られてきたヤクザ映画の北野武バージョン。

痛々し過ぎる暴力の描写は『仁侠映画』ではセオリーなので、特に今回は北野武の暴力描写に関しての印象は薄い。

映画も上手くまとまっていて北野映画にある『もう一度見たい感』が沸いて来なかったのが残念。

その上手くまとまり方が仇となり普通に面白いが、特に印象を残さない作品だった。

やはり多くの規制にあるハリウッドでの撮影は監督向きじゃないと思う。

たけしの発想だけで自由に映画を撮るからこそ”北野映画”なのだ。

何か賞を取った後の作品って言うのは過剰に期待され酷評を受けがち。

しかし、さすがのたけしは先手を打った。

「撮ってる途中でヤバイなぁと思ったよ。普通の映画になっちゃった」とは。

ある種の保険か、本心か。

次回作は「みんな~やってるかー!2」でも作ってください。


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