ミッション・トゥ・マーズ
評価:★★★★☆
SF好きなら観るべし。
さすが映像の魔術師デ・パルマ。
火星の風景だとか、宇宙ステーション内でのディティールは凝り凝りです。
ストーリー部分にはあまり深く切り込まないほうがいいと思うんで、放っておきますがSFをよく見ている人にはお馴染みのテーマです。
今回は久々のSF大作ってだけで足を運びましたが、役者もいいですよね。
出ているだけで何か企んでいそうなゲイリー・シニーズ。
シリアスからコメディまでこなし、監督業にまで手を出す多才なティム。
この2大役者だけでも観る価値はあるんではないでしょうか。
そして様々な理解を呼ぶ衝撃のラスト。
しつこいようですがSFが好きなら観ておけ!
以下ネタばれ&個人的ラスト解釈
ラストのジム(ゲイリー・シニーズ)が水中で溺れる?シーンですが、結論から言うと「彼は死にました」。というのが私の見解。火星人の第1の問題(DNA配列)を解いた彼らに与えられた第2の課題は『地球人の進化の度合い』。既に火星人は水中での呼吸ができるまでに進化していて、次なる世界に行くにはそれ相応の適応能力が必要。そこで火星人はジムを水に浸すことによって、その進化の度合いをテストしたのではないかという事です。当然の如くテストに合格しなかった彼は死んでゆくのですが、そこで一つの疑問が。『なぜ彼は微笑んだのか』。それはある意味、”死”とは彼にとって次なる世界を意味したのではないでしょうか?妻に先立たれ、火星の地を自らの足で踏むという夢も実現した彼は現世に未練はなく妻との思い出や夢を実現できた事を永遠に留めておける”死”というものに幸せを感じているのではないでしょうか?こういうところがこの映画のデ・パルマらしさなのかな?と思ったりしました。
マ行 / 4つ星 ★★★★| みんなの感想 (0)
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