隣人は静かに笑う

評価:★★★★★

これは凄い。

まさに予測不能。

「今までのスリラーの常識をくつがえした」とは良く言ったもの。

と言うより「今までの映画の常識をくつがえした」と言っても言い過ぎではないでしょう。

凄いのは最後だけではなくて、それまでの経緯だって「隣人は一体何者?」というテーマを軸にグイグイ引っ張ってくれます。

そして隣人の正体が徐々にバレ始め、一時問題は解決の方向へと向かうのですが、そこからまた急展開を見せ衝撃のクライマックスへとなだれ込む展開。

そして何よりも凄いのが、この主演俳優の怪演です。

最近では『ビッグリボウスキ』で職無しのぐうたらおやじを演じたジェフブリッジス。

同じくコーエン映画の『未来は今』のダメ社長、『ショーシャンク』の爽やかな囚人を演じたティムロビンスの演技が今までのイメージを打破する勢い。

この2人の役者が出てるだけでも、何か「普通ではない事」が起きそうじゃないですか。

それに映画の中に流れる空気が常に『恐怖』を放っていて、2時間気を抜く事はできません。

クライマックスも鳥肌無しには見れないでしょう。

”隣人”との接触が希薄な現代だからこそ、この映画で描かれる恐怖は現実味を帯び、映画館を出た後から家に着くまでの間恐怖を維持し続けることになるのでしょう。

久々の特大ヒット映画現る。

さあ、皆さんもラストシーン心の中で「うっそーーー」と叫びに行きましょう。

恥ずかしながら筆者は開いた口がふさがらなくなりました。

ふと我に返った時それがかなり間抜け面だという事にも気付いたりして・・・。


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